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大豆農家にインタビュー!質のいい大豆を育てるには、質のいい土をつくるところから

佐賀県鹿島市の大豆農家

豆腐・豆乳・納豆・醤油・味噌。
日本人であればほぼ毎日口にしているであろう「大豆」を原料とした食品。

毎日口にするものだからこそ、安心・安全なものをお届けしたい。
そんな想いでブランド大豆「フクユタカ」を育てられている、佐賀県の大豆農家に伺いました。

手間ひま掛けて育てられている、こだわりの国産大豆

大豆を育てるときに、一番注意しなくてはいけないのは、雑草でも害虫でもなく、実は「排水」なんです。

意外と水に弱い大豆は、雨水を蓄えすぎた土壌では満足に成長してくれません。
だから梅雨の時期に畑を深く掘り返して、地下約30センチのところに排水のための空洞(暗きょ)を張り巡らせます。

大豆畑の暗きょイメージ図
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また、大豆の根は他の植物と比較して、とても長いため、しっかり伸びるように土を細かく砕いて、ふかふかのベッドをつくってあげることも大切です。

こちらが実際の大豆畑。
7月に伺った際はまだ目が出たばかりでした。

佐賀県鹿島市の大豆農家
9月に畑を訪ねると、こんなに大きく成長していました!

ほとんどの大豆が、海外からの輸入品という事実

これほど手間がかかる割に、価格が安く、儲けにつながらない大豆は、年々日本での自給率が減少しています。
なんと、近年の国産自給率は、わずか数%しかありませんでした(下グラフ)。

日本で消費される外国産・国産大豆の供給量と割合(平成19年)
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※「日本貿易統計」、「食料需給表」より

90%以上もの量を、農薬や保存のためのポストハーベスト剤が懸念されている海外からの輸入に頼っているのが現実です。

大豆農家さんに伺いました。

「大豆づくりは本当に手間と時間の掛かる大変な作業。
それでも私たちが大豆を育てているのは、本当の安心と美味しさを届けるため。

国産大豆を使用した化粧品や食品を使うときは、
私たち農家のことを、ちょっとでもいいから思い出していただけたら嬉しいですね。」